憎まれ役 play the bad guy 2005 3 25

 このままでは、投資家の不満が貯まるでしょうから、
私が、あえて憎まれ役を演じましょう。
 3月23日の日本経済新聞(第11面)に掲載されたテレビ朝日社長のコメントを読んで、
どう思われたでしょうか。
「発想が古い」と思った方が多いでしょうか。
 コメントの内容は、
「マネーゲーム化 混乱招くと苦言」
 フジテレビの大幅な増配に対して、一定の理解を示しながらも、
「これが引き金となり、他の民放各局も増配するとの思惑が、
株式市場で広がることを懸念。」
「視聴者への還元や番組強化に、利益を使うのも大事で、
当社の配当は、計画的でありたい」と語った。

 こういうコメントは、今から数年前か十数年前に、
よく聞かれた経営者のコメントです。
 今の時代は、同じく、日本経済新聞の第1面にありますが、
「これまで、企業は内部留保の積み増しを優先してきたが、
買収の標的となり得る余剰資金は抱え込まないよう資本政策を見直す動き」となっています。
 これが、今の主流の考え方です。
ですから、フジテレビの決定(増配)は、今の時代からすれば、妥当であり、常識的なものです。
 それにしても、「視聴者への還元」は大事なことでしょうが、
一応、株式会社ですから、「視聴者への還元」よりも先に、「株主への還元」を考える方が、一般的です。









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